「風香」第百三十五番
「蝶に唐子図」
紋白蝶・牧進筆
暖かい日差しの中を優雅に舞う紋白蝶(モンシロチョウ)。日本では春から秋にかけて、もっともよく見かける馴染みの深い蝶です。「蝶」は中国では老人の意の「耋(てつ)」と音が通じ、長寿を表わしました。子孫繁栄の象徴でもある可愛い唐子の図柄の古布を合わせました。

暖かい日差しの中を優雅に舞う紋白蝶(モンシロチョウ)。日本では春から秋にかけて、もっともよく見かける馴染みの深い蝶です。「蝶」は中国では老人の意の「耋(てつ)」と音が通じ、長寿を表わしました。子孫繁栄の象徴でもある可愛い唐子の図柄の古布を合わせました。

牧進(まき・すすむ)
1936年、東京都に生まれる。父は下村観山に師事した事のある画家で、中学校時代から日本画の手ほどきを受ける。1952年、川端龍子の内弟子として入門。1957年、第29回青龍展出品作「白薔薇」が初入選。1966年、川端龍子が亡くなると、無所属のまま個展を中心にした制作活動を開始、今日にいたる。
高い技術と美意識に支えられた仕事は、美術収集家としても知られる川端康成の目に止まり、その感動をつづった「牧進讃」という見事なオマージュをこの文豪に書かせるに至った。1975年第3回山種美術館賞展に出品した「叢」は優秀賞を受賞する。