「和」を伝える和izm

高山辰雄「夏の晨」

詩情豊かな夏の農村風景です。
自らが生まれ育った九州の大分でしょう。のどかな風景です。しかし、その中にも高山の心象が見受けられます。

高山辰雄「夏の晨」
詩情豊かな日本の夏

高山辰雄(たかやま・たつお)1912〜2007

明治45年、大分市に生まれる。昭和6年、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科へ 入学、昭和11年に卒業。在学中から松岡映丘の画塾に入り、師事した。美術学校の卒業 制作「砂丘」は、砂の上に座るセーラー服姿の若い女性を俯瞰的に描いた洋画風の作 品で、後の高山の作風を思わせるものはほとんどない。高山は戦後まもない昭和21年頃、 ゴーギャンの伝記を読んで感銘を受け、その後の作風にはゴーギャンの影響が見られ るようになる。昭和21年、裸婦2人を描いた「浴室」が第2回日展で特選。昭和24年には 「少女」が同じく日展で特選となり、この頃から独自の幻想的な画風が定着する。 昭和54年、文化功労者として顕彰。昭和57年、70歳のときには文化勲章を受賞している。 平成19年9月、95歳で死去。